10年前、夜空に静止した花火が現れる都市の夜。
ナレーション:「あの日、夜空に打ち上げられた最後の花火は、時を止めた。」 人々:「……」「どうして動かないんだ……?」 テレビ:「政府は直ちに一帯を封鎖、『静止領域』と命名しました。」 翔太(心の声):「この謎を、必ず解明してみせる――」
現在、静止領域研究所と政府作戦会議。
美咲:「あの花火、本当に止まったままなのね……」 翔太:「10年経っても、何も変わらない。だが、必ず突破口はあるはずだ。」 翔吾:「隕石の衝突まで、残された時間はわずかだ。作戦開始の準備を。」 ナレーション:「人類最後の賭けが、始まる。」
静止領域付近、隕石誘導作戦の準備。
翔吾:「全員、配置につけ!」 翔太:「ここが…運命の分岐点だ。」 美咲(心の声):「お願い…みんなを守って…」 ナレーション:「時を止める花火に、今度は人類の運命が託された――」
隕石静止作戦のクライマックス。
オペレーター:「隕石…静止領域に到達!…静止を確認!」 美咲:「やった…救われたんだ…!」 翔太:「これで…終わったのか?」 ナレーション:「だが、それは新たな恐怖の始まりだった――」
花火とヘリコプターが動き出す10年後の夜。
美咲:「警報!?花火が…動く…?」 翔太:「まさか…10年の時が…!」 ナレーション:「人々は悟った。止まったものは、いずれ再び動き出す。だから――」 翔太(心の声):「…隕石も、いつか…」